
ピラティス・ヨガ・ストレッチってなんだか似ているように思いませんか?
「見るとどれも同じ様な動きをしていて、一体何が違うの?」と疑問に思った事があるはずです。
実は似ている様でも、それぞれ違う運動なんですよ!
今回はピラティス・ヨガ・ストレッチの違いや、それぞれの効果とメリットやデメリットを探っていきます!
目次
ピラティス・ヨガ・ストレッチの違いは?
ピラティス・ヨガ・ストレッチの運動を見るとよく似た動きをしていますが、それぞれ行う目的や効果が違っています。
ピラティスは、骨格を整えたり筋肉を鍛えるたりする目的で行われ、特にインナーマッスルに働きかけるので、筋力アップだけでなく姿勢改善もされ易いです。
ピラティスと動きがよく似ているヨガは、心と体を整える目的で行われ、特に「呼吸」に意識を置いているので終わった後は心も体もスッキリします。
それから、ヨガはポーズのキープ時間が長いのに比べて、ピラティスは流れる様にポーズを行っていくのも2つの違いとなっています。
ストレッチは、筋肉をほぐしなめらかに動かせる様にする事を目的として行われます。
あなたも運動前の準備体操や、運動後のクールダウンでやった事がありますよね。
筋肉をほぐし柔軟性がアップすると、ケガをしにくいだけでなく体年齢も若くなるそうですよ。
では、さらに詳しくそれぞれの特徴やメリット・デメリットを見てみましょう!
ピラティスの特徴とメリット・デメリット
ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・ピラティスという人が第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリ用に、ベッドの上でも出来る運動として考えられました。
ちなみにピラティスはヨガの要素も入っているそうです。
だから、パッと見ると似ているんですね!
戦争が終わり、アメリカのニューヨークのダンサーの間で流行った事で世界に広まったと言われています。
ピラティスはインナーマッスルに働きかけ、筋肉がアップされるだけでなく骨格の歪みも改善されるのが特徴です。
リハビリ用に寝たきりでも出来る運動として考えられているので、筋肉に過度の負荷をかける事はありません。
なので、マッチョのようなムキムキとした筋肉ではなく、程良くバランスの取れた筋肉がつきヘルシーな体へと仕上がる事からダンサー達から女性達、そしてスポーツ選手達の間まで流行り広まったのだと思います。
それから呼吸法は、肺を膨らませて空気を吸い込む事に意識した「胸式呼吸」で、交感神経を刺激して筋肉の動きを良くする事から使われています。
たしかに、リハビリ用で筋肉に過度の負荷をかけたり、慣れるのに難しい腹式呼吸をやるとなるとケガをしている人や病人にとってはキツいかもしれません。
そういう点から見ると、さすが「ベッドでも出来るように」とよく考えられている運動ですね。
ピラティスのメリットとは?
ピラティスは胸式呼吸によって筋肉の動きがなめらかになる事で、より筋肉の深い所である「インナーマッスル」まで鍛える事が出来ます。
インナーマッスルを鍛えると、体幹(体の軸)が安定し姿勢や骨格の歪みの改善にもなり、また、筋肉を鍛えると脂肪燃焼にもなるのでダイエットとしてもメリットがあります。
そして、体だけでなく呼吸をする事で自律神経のバランスが整って、心もスッキリ出来ます。
ピラティスのデメリットとは?
残念ながら、ピラティスには速攻性はありません。
なので、効果が現れるまで継続して行う必要があります。
また、ピラティスの動きは独学でやるには多少難しくなっているので、レッスンで学んだ方が良いでしょう。
正しくポーズを取っていないと、インナーマッスルを刺激しないだけでなく、場合によって体を痛めてしまう恐れがあります。
せめて初めてのうちは、インストラクターの指導やサポートを受けて取り組んだ方が良いです。
ヨガの特徴とメリット・デメリット
ヨガは、古代インドから発祥し仏教の修行の1つとして誕生しました。
なので、運動というよりかは自分の体と心を見つめる「瞑想」に重点を置いています。
日本の座禅のようにあぐらで座った状態でも瞑想は出来ますが、ポーズを取って呼吸に集中する事で心のざわつきが消え、より自分を見つめ易くなると言われています。
ピラティスに比べキープ時間が長いのはその為です。
本来は運動目的ではありませんが、「バランスの良い体作りが出来る」とアメリカでエクササイズとして人気がついてから、世界に広まり日本でも人気のある運動となりました。
通常ヨガは常温で行われるのですが、日本ではインドの気候に合わせた「ホットヨガ」が話題を集めており、女性達の間でダイエット効果があると人気となっています。
ですが、本質である「心と体を整える」事は変わりありません。
ヨガのメリットとは?
ヨガは「体だけでなく心も整う」と言われています。
「体も心も整える事が出来る」事が、ヨガのメリットです。
「腹式呼吸」によって自律神経の1つである「副交感神経」を刺激する事で、高いリラックス効果を得られます。
そして、腹式呼吸はお腹を使った呼吸法で、ピラティスの「胸式呼吸」とは違うアプローチでインナーマッスルを刺激し、ポーズのキープ時間が長い事も心を整えるだけでなく筋肉も鍛える事が出来ます。
本来は常温で行われますが、今では「ホットヨガ」が人気です。
ホットヨガは高温多湿の室内でヨガのポーズを取っていくので、汗をかき体の代謝をより良くする事でデトックス効果が高くなり、ダイエットにも効果があります。
ヨガのデメリットとは?
ヨガもピラティスと同じように速攻性はなく、継続して行う事が重要です。
また、初めのうちはレッスンを受けてインストラクターの指導やサポートがあった方が、安全に取り組む事が出来るでしょう。
そして、キープ時間の長い運動なので無理をしてしまい、体を痛めてしまう事もあります。
「痛気持ちいい」よりちょっと前位にして、無理は禁物です。
最近流行りの「ホットヨガ」は、高温多湿がゆえに体調には気をつけて行う事が必要です。
汗をかくので、こまめに水分をとり脱水症状にならない様にしたり、休みながら行うなど気をつけて下さい。
ストレッチの特徴とメリット・デメリット
ストレッチの歴史はヨガやピラティスに比べて浅く、1975年にアメリカのボブ・アンダーソンという人によって考案されたものです。
彼は自分の体の硬さを改善する為にストレッチを考え実践したところ、柔軟性だけでなくその他の運動パフォーマンスも向上した事でやり方や方法をまとめ世に出しました。
そして、アメリカのプロのスポーツ選手にも広めた事で「ストレッチ」はさらに広まります。
子どもからお年寄りまで、誰でも簡単に無理なく出来るストレッチは世界中に広まり、今では誰もが知っていて人々の生活に馴染んでいる運動となりました。
ストレッチのメリットは?
筋肉は血流が悪くなると硬くなります。
ストレッチは、筋肉を伸ばしたりしてほぐし血流が良くなる様に働きかけ、筋肉の動きをなめらかにする事で、運動によるケガの防止だけでなくリラックス効果もあります。
ストレッチには、運動前の準備体操の様なストレッチ(動的ストレッチ)と運動後のクールダウンの様なストレッチ(静的ストレッチ)と2種類あります。
それぞれの目的に合ったストレッチを行うと良いでしょう。
また家でも簡単に出来て、ヨガやピラティスの様にレッスンやインストラクターの指導も受けなくても出来、普段の生活に気楽に取り入れられる事もメリットの1つです。
ストレッチのデメリットは?
それぞれの目的に合ったストレッチをしないと効果が現われません。
たとえば、運動前の準備運動としてリラックス効果のある静的ストレッチをしてしまうと、パフォーマンスが下がると言われています。
また、筋肉は血流が悪くなって硬くなる事から継続して行う事も重要です。
私達の生活には同じ姿勢をとり続ける作業やエアコンによる冷えなどで、血流を悪くする要素がたくさんあります。
1・2回だけでのストレッチでは、せっかく筋肉がほぐれて血流が良くなったのにも関わらず、また悪くしてしまうので継続して行った方が改善し易くなります。
ピラティス・ヨガ・ストレッチの違いまとめ
ピラティス・ヨガ・ストレッチの違いや、それぞれの効果とメリットやデメリットを探っていきました。
ピラティス・ヨガ・ストレッチの違いは、発祥した土地や歴史が違っており行う目的ややり方、効果も違っています。
ピラティスはリハビリ用として考えられ、胸式呼吸によりインナーマッスルを鍛え、姿勢や骨格の歪みの改善をしていきます。
ヨガは、古代インドで仏教の修行の1つとして始められ、ポーズと腹式呼吸をする事でインナーマッスルを鍛えるだけで無く瞑想状態にもなり、また、副交感神経を刺激し高いリラックス効果があります。
ストレッチは比較的新しく考えれたもので、筋肉を伸ばしたりしてほぐす事で血流を良くし、筋肉の動きをなめらかにする事を目的としています。
ピラティス・ヨガ・ストレッチの3つに共通している事は、取り組み易いですが継続しないと効果が出ないという事です。
私達が普段の生活の中で付いてしまったクセはそうそうに直りません。
性格と一緒です。
急には変われないので少しずつ続ける事が大切になり、結果として改善や理想の体作りが出来てきます。