ヨガをしていて涙が止まらない人が続出!浄化?ヨガと涙の関係とは?

ヨガをしていると、ヨガ中に涙が出るという経験をすることがあります。

なかには、悲しくもないのに涙が出て不思議に思った、ということもあるようです。

どうしてヨガをすると涙が出るのか、ヨガと涙の関係をご説明します。

ヨガをしていて涙が止まらなくなることがある

ヨガをしていると、涙が止まらなくなることがあります。

ポーズ中に涙が出てくることもあれば、瞑想中のときもあるようです。

心の奥から感情がこみ上げて涙が出てくる場合もありますが、泣くような理由が全くないのに突然自分でも気づかないうちに涙が流れている場合もあります。

どうしてこんなことが起こるのか、不思議に思われることでしょう。

ヨガ中に涙が止まらなくなるのは、決して悪いことではなく、体の異常というわけでもありません。

むしろ、知らないうちに自分の中にたまっていたものを外に出す、デトックス効果のひとつです。

ヨガで涙が止まらなくなる、その理由を詳しく解説します。

ヨガで涙が出る理由と浄化の関係とは?

ヨガ中に出る涙は、安堵の涙、過去の感情があふれ出す涙、感謝の涙など、人によってさまざまです。

いずれも、心の中にたまっていた感情が呼び覚まされ、涙となって出てくるものです。

ヨガで涙が出ることを心の浄化といったり、ヨガ中に出る涙を浄化の涙ということもあります。

ヨガで涙が出る理由とは何か、ヨガの涙で浄化するとはどういうことかを解説します。

ヨガで涙が出る理由

ヨガで涙が出るのは、ヨガの呼吸が理由と考えられます。

ヨガは、深い呼吸をしながら体を動かしていくもので、呼吸は重要な要素です。

深い呼吸をすることで、リラックス効果を得られます。

これは、自律神経の働きと関係があります。

自律神経とは、活動時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経で成り立っていて、全身の器官をコントロールする神経です。

深い呼吸は副交感神経を働かせるものなので、ヨガで呼吸を意識すると副交感神経が優位になり、リラックスした状態になります。

これがヨガのリラックス効果のメカニズムです。

ヨガでリラックス状態になると体が緩みますが、このとき涙腺も緩むため、涙が出ます。

また、ヨガでリラックスした状態になると、体だけでなく心も緩んだ状態になりやすいです。

そのような状態でいると、心の中にたまっていた感情やストレスが涙となって外に出てきます。

自分ではストレスがたまっていると思っていなくても、日常生活の中で知らず知らずのうちに自分を押し殺し、ストレスをためこんでいることもあります。

忘れたはずの過去の出来事でも、実は心の中に押し込めて見ないようにしてきただけで、心の奥底ではネガティブな感情としてずっと残っていた、ということもあるでしょう。

あるいは、今ある幸せに気づき、感謝の気持ちが湧き出してくる、ということもあるかもしれません。

ヨガの呼吸でリラックスした状態でいるとき、たまっていた感情が不意にわいてきて、涙がとまらなくなってしまうのです。

ヨガで涙が出るのは、ポーズ中の場合と瞑想中の場合があります。

ポーズ中の涙は、呼吸だけでなく体の動きも相まって感情が解放されることで出てきます。

呼吸とともに体をねじったり、のばしたりといった動きによって体が緩んでいくことが、感情の解放につながります。

瞑想中の涙は、呼吸によりリラックス状態になって、無意識に自分の行動を決定づけている潜在意識に触れることから出ると考えられます。

自分では意識しなくても、過去の体験、悲しみや感動といった感情は無意識のレベルで蓄積されており、瞑想によって潜在意識に触れることでこうした感情が呼び覚まされ、涙が出るのです。

ヨガの涙と浄化の関係

今まで見てきたように、ヨガ中に涙が出るのは、呼吸によるリラックス状態によって、心の中にたまっていた感情が呼び覚まされるためです。

いわば心の毒素の排出であり、心の浄化作用といえます。

悲しいことがあったわけでもないのに涙が止まらなくなると、戸惑うかもしれませんが、たまっていた感情が呼び覚まされて涙が出るということは、それだけ深く集中してヨガをできているということなので、よい兆候です。

知らないうちにたまっていたストレスやネガティブな感情は、手放した方がよいものです。

ヨガ中に涙が出てきたら、心の中にたまっているものが排出されていると思って出し切ってしまいましょう。

自然と出てくるものを我慢してこらえる必要はありません。

涙を出し切れば、すっきりとして心が癒され、充足感を感じられることでしょう。

感情を出し切った後は気持ちが穏やかになり、前向きな気持ちになれるはずです。

どうして涙が出たのか、その原因を分析したり、追求したりする必要はありません。

自分の中にたまっていた何らかの感情があったということを受け止め、それを手放してあげるだけでよいのです。

ヨガの涙が浄化の涙といわれるのは、涙を流すことが心の癒しであり、デトックスだからだといえます。

ヨガで涙が止まらなくなる体験談

ヨガで涙が止まらなくなる体験談を聞くと、ヨガ中に涙が出る感覚は人によってさまざまであることがわかります。

  • 自分をいたわる気持ち
  • 今そこにある幸せに気づき、感謝の気持ち
  • すべてが許され、受け入れられたという感覚
  • 悲しいという感覚ではなく、ただただ涙が止まらなくなった
  • 昔の出来事がフラッシュバックした
  • 無理している自分がかわいそうになった
  • 理由はわからない

このように、ヨガで涙が止まらなくなったときの感覚、感情は人によって違います。

しかし、ヨガで涙が止まらなくなる、という現象は、自分の内面と向き合い、自分の心に何かがあることに気づいたという体験であるようです。

自分のことはわかっているようでわかっていないことが多いので、ヨガは自分に対する気づきを得られるものだということがわかります。

自分の中に答えを見つけたとき、涙が出るということなのでしょう。

ヨガと涙まとめ

ヨガはエクササイズととらえられがちですが、実は精神面についても深く考察された哲学があります。

ヨガで涙が止まらなくなるとか、心の浄化と聞くと、スピリチュアルなイメージを持って敬遠されるかもしれません。

しかし、ヨガで涙が出るのは、心と体がリラックスして、自分の内面と向き合うことができるようになるからだといえます。

なぜそのような状態になれるのかといえば、深い呼吸をするからです。

多くの人は、日々を忙しく過ごしており、社会での生活を円滑にするために自分の感情を抑え込むことが多くなります。

対人関係で引っかかることがあっても相手に伝えられなかったり、本当の自分とは違う自分を演じてしまったりということは、誰しも経験があるのではないでしょうか。

ですから、ヨガで心にためこんでいた感情があふれ出し、涙が出るのは普通のことです。

ためこんだ感情にふたをしたまま生きていても、苦しくなってしまうでしょう。

どこかで感情を吐き出す、もしくは自分自身に向き合う場所が必要です。

苦しいだけだと思っていたのに、実は気づいていない幸せがあった、という場合もあるかもしれません。

ヨガは、そういった自分の感情に気づく機会のひとつととらえることができます。

もちろん、涙が出ないとデトックスできないというものではありません。

自分の中にたまっているものがある場合、涙が止まらなくなることもあるけれど、前向きな涙であって恐れることはない、ということを知っておきましょう。

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