
ヨガといえば、「健康によい」というイメージを持っている方は多いと思います。
実は、ヨガは身体の健康だけでなく、心の健康にもよい効果があることをご存知ですか?
この記事では、ストレッチやエクササイズの側面だけではない、ヨガの精神面の効果についてご紹介します。
目次
ヨガの効果が凄い!精神安定、ストレス発散、心の健康への効果はある?
ヨガは多くの人に親しまれています。
体を柔軟にしたい、筋肉をつけたいという理由で始める人も多いです。
しかし、そのような理由で始めた人も、ヨガを続けるうちに、ヨガの精神面への効果に気づきます。
ヨガをすることでストレス発散ができる、身体だけでなく心が健康になる、といった効果です。
ヨガを終えると、毎回とてもすっきりとした気分になり、一日を頑張ろうという気力がわいてきて、前向きな気持ちになることができます。
ヨガでは、呼吸とともに体を動かしていき、最後に瞑想をして自分の内面に意識を向けます。
このようなヨガの練習が精神の安定をもたらし、心を健康にしてくれるのです。
ほかのスポーツやエクササイズにはない、ヨガならではの効果だと思います。
では、このようなヨガの精神面への効果は、どのようにしてもたらされるのでしょうか。
ヨガが精神面の効果のある理由は?
ヨガが精神面に前向きな効果を与える理由は、呼吸に集中し、自分と向き合うことにあります。
ヨガでは呼吸が非常に大事です。
ヨガのクラスに参加したり、ヨガの動画をみたりすると、インストラクターが身体の動きに合わせて息を吸うタイミング、吐くタイミングを指示していることがわかると思います。
ポーズをとらずに、ただすわって呼吸に集中する時間をとったり、呼吸法の練習をしたりすることもあります。
ヨガでは、腹式呼吸の方法で深く呼吸することが必要です。
呼吸の効果
深い呼吸には、自律神経を整える効果があります。
自律神経とは、活動しているときに働く交感神経と、リラックスしているときに働く副交感神経のことです。
このふたつの神経のバランスが崩れると、心身に不調をきたしてしまうことがあります。
現代人は交感神経を働かせる活動の時間が長く、副交感神経を働かせるリラックスの時間が足りない傾向にあるので、自律神経のバランスが崩れやすいといわれています。
この副交感神経の働きを活発にする効果があるのが、深い呼吸です。
深く呼吸をすると、副交感神経が刺激され、リラックスした状態になります。
そうすると、自律神経のバランスが整うので、心が落ち着き、精神安定の効果を得られるでしょう。
ヨガの呼吸は副交感神経を働かせ、心と身体をリラックスさせる効果があるのです。
呼吸と動きに集中
また、ヨガは基本的にひとりで行うものです。
周りを気にせず、今の自分の呼吸とそれに合わせた身体の動きに集中します。
日常生活では、どうしても過去や未来のことを考えてしまったり、自分を誰かと比べたりしてしまいがちです。
しかし、ヨガをしている間はそういった思考を忘れ、今の自分自身だけに集中します。
最初のうちは余計な思考を頭の中から追い出すのは簡単ではないかもしれません。
まずは呼吸に意識を向けることから始めます。
練習を続けると、ヨガをしている間は考えごとやストレスから解放されて、頭の中がクリアになるでしょう。
ヨガの後には頭がすっきりして、心が軽くなっていることに気づきます。
抱えていたものから切り離される時間を持つことで、考えすぎの状態から抜け出すことができるので、新たな気持ちで自分と向き合うことができるはずです。
このように、ヨガを続けていると気持ちの切り替えができるようになります。
定期的に頭の中をリセットしてストレス発散する時間を持つことが、心の健康をもたらしてくれるといえそうです。
そして呼吸とともに身体を動かしていると、最初はできなかったポーズがいつの間にかできるようになってきます。
目に見える変化があらわれることで、自分に自信を持てるようになると思います。
自分に自信がつき、自己肯定感が高まると、さらに前向きな気持ちで日々を過ごすことができるようになるでしょう。
心と身体はつながっています。
身体に良い影響があらわれると、心も健康になります。
ヨガをやる時の注意点は?
ここまでヨガには精神面に良い効果があることをお伝えしてきましたが、きちんと効果を得るためには注意点があります。
それは、常に呼吸に意識を向けること、そして無理をしないことです。
ヨガをやってみるとわかることですが、意外と呼吸に意識を向けるのは難しいです。
ヨガは体を動かして様々なポーズをとるという、ストレッチやエクササイズの側面もあります。
慣れないうちはインストラクターの指示を聞き、ポーズをまねながら進めていくことになるでしょう。
体がかたかったり、筋力がなかったりすると、きついポーズもあるかもしれません。
そうすると、ついポーズをとることに意識が向いてしまい、呼吸を意識することを忘れてしまいます。
態勢がきついと、インストラクターの指示に合わせて息を吸ったり吐いたりすることにまで気が回らなくなってしまうのです。
しかし、これではヨガの効果は半減してしまいます。
体を動かしていても、できるだけ深い呼吸をすることが大切です。
ポーズをとることと、深い呼吸をすることのうち、優先すべきは呼吸です。
指示されたとおりのポーズをとることがきつくて呼吸が浅くなってしまうのなら、無理をする必要はありません。
美しいポーズはできなくても、自分にとって楽な態勢で深い呼吸を続ける方が、ヨガ本来のリラックス効果で精神の安定を得られます。
身体が痛い、バランスをとるのが難しいと感じたときは、遠慮せずポーズをゆるめましょう。
周りの人ができているからといって完璧なポーズを目指す必要はありません。
自分のペースでできるのがヨガのいいところです。
また、ヨガにはたくさんの種類がありますので、自分に合ったヨガを選ぶことも大切です。
初心者で、ヨガの精神面の効果を実感したいと考えているなら、あまり動きの激しいものや難しいポーズが多いものは避け、瞑想の時間を多く取り入れているヨガにチャレンジしてみるとよいでしょう。
ヨガの精神的な効果まとめ
最後に、ヨガの精神的な効果をまとめます。
ストレス発散できる
ヨガをしている間は心配事も悩みも忘れ、呼吸と体の動きに意識を集中します。
そのため、気持ちをリセットすることができて、ストレス発散できます。
精神的安定を得られる
ヨガの基本となる深い呼吸にはリラックス効果があり、自律神経のバランスを整えてくれます。
自律神経のバランスがとれていると、イライラしたり、落ち込んだりといった精神的な不安定さが改善されます。
心が健康になる
前より体が柔らかくなった、できなかったポーズができるようになった、という体の変化を感じることで、自己肯定感が高まります。
その結果、前向きな気持ちを持てるようになり、心も身体も健康になります。
ヨガには特別な道具が必要ありません。
いつでもどこでもできる運動です。
身体の柔軟性や筋力は結果としてついてくるもので、最初から必要なわけではありません。
むしろ、ヨガの本質は呼吸や瞑想といった部分にあります。
呼吸法や瞑想をとりいれるだけでも、これまでにご紹介したような精神面の効果を得ることはできるはずです。
運動が苦手な人も、気軽にヨガに取り組んでほしいと思います。