
毎月来る生理や、妊娠や出産、加齢で起きやすい更年期などに大きく関係する女性ホルモン。
ホルモンバランスが崩れることで、生理痛がひどくなったり、生理ではないときに出血する不正出血、生理前のだるさのPMS、自律神経失調症、不妊、更年期障害、肌荒れに繋がります。
これの症状は必ずしも病院にいって薬で治療しなくても改善する場合があります。
そこでおすすめしたいのが「ヨガ」。
健康に良いと言われるヨガですが、もちろん「女性ホルモン」にも嬉しいこと盛り沢山なんです。
その中でも今日は、「ヨガで女性ホルモンを増やす、整える、活性化させることができるのか」詳しくご紹介していきます。
ヨガで女性ホルモンを増やす、整える、活性化させることは可能か?
ヨガにはホルモンバランスを整える効果があると言われています!
Youtubeでも「ホルモンバランスを整えるヨガ」などの動画がたくさんあります。
女性ホルモンは、卵巣から分泌されるホルモンでプロゲステロンとエストロゲンの二つのことで、脳の視床下部というところから分泌する指令を出されています。
生理から排卵の間に分泌されるエストロゲン、排卵から次の生理までに分泌されるプロゲステロン。
この2種類が生理期間の中で交互に増えたり減ったりと繰り返されます。
女性の体はとてもデリケートです。
ホルモン分泌の指令を出す視床下部は、ストレスや食生活の偏り、睡眠不足など日常の不摂生の影響を受けやすい所。
ダメージを受けた視床下部がホルモンの分泌を止めてしまいます。
女性ホルモンを増やす、整える、活性化させるためには、視床下部への負担をかけない過ごし方をすることがポイント!
ヨガには、ストレス解消や、睡眠の質を高めたり、食事への意識も自然と高くなったりという効果があるのでホルモンバランスを整えるのには最適といえるでしょう。
ただ、女性ホルモンは基本的に自分の力で増やすことはできません。
ホルモン注射など外部から取り入れるものもありますが、とにかく増やせば良いってものではなくて、増やしすぎると逆に癌など病気の原因にもなりかねません。
女性ホルモンは年齢と共に減少していくものです。
20代後半から30代前半がピーク、30代後半から減少していきます。
女性ホルモンを補ったり、整える、という考えでヨガをすることがおすすめです。
ヨガ初心者の女性が注意することは?
ヨガ初心者の方が女性ホルモンを整えるために注意してほしいことは一つ。
ヨガがいいからと言って、激しく運動をしすぎることは女性ホルモンのバランスを崩す大きな原因。
マラソンなど持久力が必要な女性アスリートの方が、エネルギー不足でホルモンバランスが乱れ生理がこない・・・なんてこともよくある話なんです。
ヨガ自体はそこまで激しいものではありませんが、念頭に置いて程よく体を動かしてあげてください。
ヨガで、骨盤の歪みを整えて子宮や卵巣、内臓の機能を高めたり、血液・リンパの流れを促進、筋力をアップすることで体の内側から温めていきましょう。
巡りの良い状態が、ホルモンバランスの中心核となる視床下部もへの負担も減らします。
そして、食事や睡眠、ストレスを溜め込まないことも同じくらい大事。
食事では、ホルモンの原料になる油をしっかりと摂取すること!
ダイエット目的で油を全カットする女性が多くいますが、ホルモンの原料を得られないホルモンバランスはガタガタに・・・。
少量でも良いので亜麻仁油やエゴマ油などオメガ3脂肪酸の質の良い油を摂取するように心がけてみてください。
ちなみに女性ホルモンにいい栄養というと大豆イソフラボンを思い浮かべる方が多いと思いますが、大豆をとっても女性ホルモンを増やすことはできません!
大豆を摂取したときに女性ホルモンと同じような効果があるため、肌艶をよくするお手伝いなどはしてくれますが、女性ホルモン自体が増えたりするわけではないのです。
ストレス解消には、自分の好きなことをする時間を確保したり、自分を責めたり、思い悩んだりする思考癖を変えていくなども効果的。
また、寝る前にスマホを見ることをやめるだけでも睡眠の質はぐーんと高まります。
小さな生活習慣から見直し、ヨガと組み合わせることで効率良く女性ホルモンを整え活性化していきましょう。
ヨガのその他の効果とは?
ヨガには女性ホルモンのバランスを整えたり、活性化させる以外にも嬉しい効果がたくさんあります。
女性ホルモンを整えるのためには、食事や睡眠、ストレスを溜め込まないことも大切と言いましたが、ヨガにはそれらにも効果があるんです。
他にも・・・
- 骨盤の歪みを整える
- 肩こりや腰痛を解消
- 血流促進、冷えやむくみ知らずの体へ
- 新陳代謝をあげてツヤ肌
- 生理痛を緩和
- 筋力をあげて痩せ体質
- 集中力をあげる
- 自己肯定感を上げる
- バストアップ、ヒップアップなど引き締め
- 睡眠の質を上げる
ざっとあげただけでも、これだけあります。
女性にとっては良いことだらけですよね。
健康や美容など体に対して嬉しいことだけでなく、精神面にも効果があるんです。
約28日の生理周期の中でエストロゲンとプロゲステロンのホルモン分泌が変化し、体だけでなく心にも変化を感じる方が多いです。
生理が始まる10日前あたりから、何故かいつもは気にならないことに対してイライラしたり、些細なことですぐ涙が出てしまったり・・そんな経験ありませんか?
ホルモンバランスの乱れはもちろん、生理前のプロゲステロンが優位な期間は体のだるさや気分の落ち込みが感じやすいPMSの症状を感じやすいです。
個人差はありますが、いつもの自分ではいられない生理前。
私自身も生理前でイライラしたりやる気が出ない時が多くありました。
そんなときに「どうして私はこんなにダメなんだろう」と落ち込んでいたものです。
ヨガを始めてからは、
生理前のだるい時期も
- 体をゆっくり軽くでもいいので動かす
- 瞑想や呼吸法で自律神経を整える
というのを意識しています。
体が怠くても、布団の上でもできるような簡単なポーズを一つ、二つするだけや、そのまま目を閉じて瞑想やゆったりと呼吸するだけでも、少し気持ちが楽になるのでおすすめです。
そして、これは女性ホルモンの影響であって、自分自身がダメなわけではないと無駄に落ち込まないようになりました。
ヨガをして損することは何一つないので、1日1ポーズでも良いので生活に取り入れてみてくださいね。
ヨガと女性ホルモンまとめ
前提として、女性ホルモンは年齢と共に減少するものなので増やすことは基本的にはできません。
女性ホルモンを補い活性化、バランスを整える必要があります。
そのためには、ホルモン分泌の司令塔の脳の視床下部、ホルモン分泌する卵巣をメインに心身を整えていきましょう。
日常生活でストレスを溜め込まず、質の良い睡眠、栄養バランスの取れた食事、程よい運動をする。
これが一番女性ホルモンを活性化、整える方法。
全て当たり前のことですが、なかなか難しいですよね。
難しいと感じる方はぜひヨガを生活に取り入れてみましょう。
ヨガでほどよく体を動かし、全身の巡りをよくすることで脳の働きを活性化、ホルモン分泌をスムーズにします。
ヨガが習慣化されると、日常生活のストレスをリフレッシュできたり、ぐっすりと寝付くことができたり、適当に済ませていた食事にも気を使えるように自然となっていくはずです。
ぜひ、嬉しいことたくさんのヨガで女性ホルモンを活性化・バランス整えていきましょう!