笑いヨガとラフターヨガの違いはあるの?笑いヨガ(ラフターヨガ)の効果は?ストレスに効く!?

世の中には、様々なヨガがあります。

ハタヨガやパワーヨガ、陰ヨガや産後ヨガにキッズヨガ・・・その数30種類以上もあります。

その中で今回は、「笑いヨガ」をご紹介していきます。

「笑うヨガって何?どうやるの?」と不思議ですよね。

笑いヨガとは何なのかをはじめ、「ラフターヨガ」との違いや効果、メリットデメリットも併せてお伝えします!

笑いヨガとラフターヨガとは?違いはあるの?

笑いヨガは、笑いとヨガの深い呼吸を組み合わせたヨガで、子どもからお年寄りまで誰でも出来る「笑う事」に重点をおいた運動です。

その歴史は1945年のインドから始まり、医師のマダン・カタリア博士とヨガを熟練していた妻のマヂュリー・カタリアによって考えられ、世界に広まりました。

笑う事は、その分空気(酸素)を取り入れる量も増えるので体の代謝を良くしたり、気持ちもリフレッシュすると考えられています。

日本のテレビでも取り上げられた事もあり、大きく口をあけ大胆に笑う姿に誰しも最初は不思議に思いましたが、今ではお年寄りの健康体操の1つとしても人気となりました。

1人でも行う事が出来ますが、地域で笑いヨガのクラブもありますので指導者の元で仲間と一緒に楽しく行うのも良いです♪

笑いヨガの他に「ラフターヨガ」というものがあります。

「ラフター」は笑いという意味なのですが、「笑いヨガ」との違いはあるのでしょうか?

実は、笑いヨガとラフターヨガの2つに違いはありません。

呼び方が違うだけで、同じものです。

一見ただ楽しそうに笑っている様にしか見えない笑いヨガですが、はたしてどんな効果があるのでしょうか?

笑いヨガ(ラフターヨガ)の効果とは?

古くからの考えで「笑う事は体に良い」と言われていますね。

たしかに、笑うと心が軽くなったり楽しくなるといったようなメンタル的な効果は分かるのですが、体にも何か効果があるのでしょうか?

詳しく見ていきましょう!

痛みがやわらぎ、気分が明るくなり幸福感が生まれる

笑うと脳の中では2種類のホルモンが分泌されます。

  1. 痛みをやわらげるエンドルフィン
  2. 幸福感を感じるセロトニン

痛みは、脳によって認識されます。

痛みを抑える為に鎮痛薬を服用しますが、そればかりだと今度は体の内臓などに負担がかかってしまいます。

笑う事で分泌されるホルモン・エンドルフィンには、鎮痛作用があります。

医療用の鎮痛剤・モルヒネの倍以上の効果があることから「脳のモルヒネ」とも呼ばれています。

医療用のモルヒネは服用の用量や回数が決められていますが、笑う事に制限はありません。

また、エンドルフィンと同時にセロトニンという脳内ホルモンも分泌されます。

有名な脳内ホルモンなので、1度は聞いた事のあるかもしれませんね。

セロトニンは別名「幸福ホルモン」とも呼ばれていて、分泌される量が多いと気持ちが明るくなり幸せな気持ちになり易いです。

痛みは精神的にくるものもあり、気持ちもどんよりしてしまいます。

そんな時は、まずは笑いヨガをして笑ってみても良いかもしれませんね。

免疫力を上げる

NK(ナチュラルキラー)細胞をご存知でしょうか?

近年、ガンやウイルスを退治する免疫細胞の1つとして注目されています。

なんと、笑うとそのNK細胞が活発化され免疫力が上がるという事が、研究によって分かっているのです。

私達の体は、日々ガン細胞やウイルスによって脅かされています。

NK細胞が活発になるという事は、日々脅かしてくるガン細胞やウイルスを素早く退治してくれ、病気にかからないように常に守ってくれる(免疫力を保つ)のです。

また、笑うと大きく息(=酸素)も吸い込みます。

息(=酸素)を普通の呼吸より多く吸う事で、体内の酸素の量も多くなり血流や新陳代謝が良くなります。

新陳代謝が良くなると、体温が上がり免疫細胞を活発化させてくれるのです。

風邪を引きやすかったり、病気にかかりにくい体作りをしたいと考えているのなら、日常の中に意識して笑う事を取り入れてみても良いかもしれませんね。

脳を活性化させる

上記で、笑うと酸素を多く取り込み血流が良くなる事をお伝えしました。

血液は当然脳にも流れていて、笑いにより血流が良くなった脳は活性化され、特に記憶力がアップされます。

記憶力がアップする理由としてもう1つあるのが、笑う事によりストレスが軽減されるというのも挙げられます。

ストレスは脳にも負担をかけており、ストレスで負担がかかった脳は機能が不活性化してしまいます。

ですが、ストレスが減るとそれだけ負担も減るので、脳の機能が働き易くなり活性化もされるのです。

物忘れの改善や将来の認知予防に良いですね。

自立神経を整える

人が大きく笑う時には、お腹の力を使って笑います。

よく「笑いすぎてお腹がいたい」となるのは、お腹を使っているからなんです。

お腹を使って息を吐き出す行為は、腹式呼吸をしているのと同じです。

腹式呼吸は体をリラックスさせる副交感神経を優位にし、ストレスを緩和してくれます。

大笑いすると、なんだか心がスッキリとした気分になりませんか?

ストレス社会とも言われている現代は、体や脳が常に興奮した状態です。

暴飲暴食や処方箋などでストレスを解消する前に、友人と話したりお笑い番組を見るなどして思いっきり笑ってみる事から始めてみませんか?

笑いヨガ(ラフターヨガ)をやるメリットとデメリットは?

笑いヨガのメリットは、体も気分も元気になる事です。

効果の所でもお話ししましたが、笑いヨガをする事によって免疫力が上がり病気にかかりにくい体にしてくれます。

また、痛みをやわらげるのと同時に幸福感も得られ、体や気持ちもリラックスする事が出来ます。

そして、年齢を問わず出来るという点もあります。

笑いヨガは、筋トレのような激しい運動ではないのでお年寄りでも気軽に行う事が出来ます。

コミュニティに入れば、仲間も出来るので交友関係も広がります。

特にお年寄りは、体の痛みから気分が落ち込み易くなり、交友関係も限られた中のままで閉じてしまいがちです。

笑いヨガのコミュニティに参加して仲間と出会う事で、社会との繋がりが持て気持ちも明るくなるでしょう。

痛み止めやサプリメントを追加するのではなく、笑う事も健康維持の方法に加えてみても良いのではないでしょうか。

笑いヨガのデメリット

笑いヨガのデメリットは「場所を選ぶ」事です。

大きな声を出して笑うので、もしかすると近所にご迷惑をかけてしまうかもしれません。

家の窓を閉め切って音が漏れないようにするか、カラオケの個室に入ってやっても良いのですが、1番はそれぞれの地域にある笑いヨガのコミュニティに入る事です。

周りを気にする事もなく出来ますし、仲間もいるので一緒に楽しめます。

笑いヨガ(ラフターヨガ)をやる時に注意することは?

笑いヨガは誰にでも気軽に行えるとお伝えしましたが、注意点もあります。

以下の事に当てはまる方は無理をせずに、または医師の許可を頂いてから行うようにしましょう。

  • 高血圧
  • 心臓病
  • ヘルニア
  • 重度の腰痛
  • 重度の精神病
  • 手術を受けてから日が浅い
  • 妊娠中
  • その他体に不安がある方

お腹を使って笑うと腹圧がかかる為、腰や心臓にも負担がかかります。

また血圧も上がるので、自分の体と相談しながら行うようにして下さい。

笑いヨガ(ラフターヨガ)まとめ

笑いヨガとラフターヨガの違いと、その効果やメリットデメリットについてお伝えしていきました。

笑いヨガとラフターヨガは、呼び名が違うだけで内容は一緒です。

自発的に笑う事で、免疫力が上がり病気にかかりにくい体を作り、また、痛みがやわらぐと同時に幸福感も得られ、体や気持ちもリラックスする事が出来ます。

脳も活性化されるので記憶力アップや認知症予防にもなります。

誰にでも気軽に出来て体も気持ちも明るくなるのが、笑いヨガのメリットです。

しかし、大きな声で笑うので周りの配慮も必要になってきます。

地域には笑いヨガのコミュニティもあるので、積極的に参加してみると新しい交友関係も広がり、さらに体も心の健康に繋がります。

日頃から笑う事に意識をして、体も気分も健康に明るく保ちましょう!

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