
めまいや動機、倦怠感や不眠症・・・それらは自律神経失調症という病気からきている場合もあります。
そんな自律神経失調症を改善するのに、「ヨガが良い!」という噂を聞きました。
はたして本当にヨガで改善されるのか、ヨガをするとどのような効果があるのか気になりますよね。
今回は、ヨガが自律神経失調症の改善にどのような効果を与えているのかを探ってみました。
実際にヨガで自律神経失調症が治ったという体験談もご紹介します!
目次
【ヨガで自律神経失調症が治った?】自律神経失調症とはどんな症状?
自律神経は体温調節や内臓の働きなど私達の体をコントロールしてくれるもので、交感神経と副交感神経の2種類あります。
交感神経は体をアクティブに動かす時や興奮や緊張した時に働き、副交感神経はリラックスした時に働きます。
日中は体を起こしアクティブに動けるように交感神経が働き、夕方くらいになると睡眠や体内の修復準備に入る為に副交感神経に切り替えられリラックスした状態になります。
この交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、体と心に不調として現れるのが「自律神経失調症」という病気です。
自律神経失調症の主な症状は以下のようなのがあります。
- 動機、胸の圧迫感
- 息切れ
- 吐き気、腹痛、便秘
- 疲れ目、乾き目
- 口が乾きやすい
- 手足のしびれ、冷え
- 生理不順
- 微熱、倦怠感
- 不眠、気分の波が激しい
これ以外にも症状がありますが、もちろん違う病気も隠れている場合もあるので少しでも自分の体や心が「辛いな?」と思った時は、休んだり病院に行くようにしましょう。
また、この病気は老若男女関わらずに発症します。
「自分は平気!」とは思わずに、普段から気をつける事が大切です。
なぜ自律神経のバランスが乱れてしまうの?
自律神経のバランスが乱れる原因は、日々の生活習慣やストレスが大きく関わっているのです!
朝と夜が逆転した生活や寝る時間がバラバラといったような生活をしていると、体のリズムはあっという間に崩れてしまい、それに合わせて自律神経も乱れてしまいます。
また、過度なストレスは体や脳を常に興奮や緊張モードにさせ、リラックスさせる隙を与えません。
そうなると副交感神経に切り替わる事が出来ずに、興奮状態が続くのです。
思い出してみて下さい。
翌日に大事な試験やプレゼンがあった時の前日の夜、いつもなら眠くなるのにベッドに入ってもなかなか寝付けない、というような事がありませんでしたか?
それは交感神経が少し優位になっていたからなんです。
「緊張&興奮状態だから眠れない→寝不足で調子悪い→頭痛がする→やる事が捗らない→夜遅くまでやって深夜に寝る→寝不足で調子悪い→風邪を引く・・・」と自律神経が乱れると不調のループになりやすくなります。
そして、そのままにしておくと自律神経失調症になってしまうのです!
自律神経失調症の治療の方法は?
自律神経失調症の治療は、薬とカウンセリングが主に取り入れられています。
抗不安薬や抗うつ薬などの精神的な薬から睡眠導入剤や漢方といったように、その人の症状に合った薬が処方され、カウンセリングでは心のケアをして生活習慣の見直しを考えます。
ですが、薬にだけに頼るのはあまりおすすめしません。
薬に頼ってばかりいると依存してしまい、症状が重くなってしまう可能性があるからです。
もちろん、お医者さんの方でも最初は軽い薬を出してくれると思いますが、生活習慣の見直しと改善も同時進行で行いましょう。
また、自律神経のバランス(とくに副交感神経)を整えるのに、お腹を使った深い呼吸をする事も大切です。
お腹を使った深い呼吸(=腹式呼吸)をする事で交感神経から副交感神経に切り替わり、またリラックス効果もあります。
適度な運動も取り入れながら腹式呼吸を行うとさらに効果が高まるのですが、はたして当てはまる運動はあるのでしょうか?
そこで、おすすめなのがヨガです!
自律神経失調症にヨガは効果ある?
自律神経失調症の改善にヨガが効果的と言われているのは、ヨガで行う呼吸が腹式呼吸をしているからです。
普段私達は胸だけで呼吸(=胸式呼吸)をしたり、無意識に息を止めている事があります。
胸式呼吸だけでは交感神経ばかりが高まってしまい、息を止めていると酸素が充分に体内に循環しません。
ヨガでは意識して腹式呼吸を使うので副交感神経を活発に、体や脳をリラックスさせたりストレスがやわらいで心も穏やかになります。
また、ヨガのポーズや腹式呼吸はインナーマッスルを鍛える事が出来るので、筋肉アップや運動不足の改善にもなります。
それから、運動した後の体は心地良い疲労感があります。
眠れない原因は脳だけでなく、体が緊張し興奮状態になっている場合もあるので、体に心地良い疲労感は入眠の手助けをしてくれるのです。
ヨガを行うと嬉しい効果がたくさんあります。
自律神経失調症の改善はもちろん、予防として普段の生活の中に入れていきたいですね。
ヨガで自律神経失調症が治った体験談
ではヨガを行って自律神経失調症が治ったという人の声を見てみましょう!
実際に治ったという人の声は説得力がありますよね。
30代女性の場合
この女性は、不調から病院に行って検査を受けるも異常は見つからず苦しんでいました。
自分で本やネットで調べ、自身が「自律神経失調症」ではないかと知ったそうです。
でも、どうやって改善すれば良いのか分からなかった時にヨガと出会い、自分でもケアをしていこうと本を買って始めたそうです。
肩こりもひどかったので、リラックスするヨガのポーズと肩こり改善に効くポーズをしたところ、筋肉が伸びリラックスも出来て心が落ち着いたとの事です。
30代男性の場合
この男性は、仕事のストレスと夜遅くに就寝していた事で自律神経失調症になったそうです。
症状としてはめまい・動悸・息切れがあり、しかもそれが恐怖となりパニックまで引き起こしていました。
生活習慣を見直しながら、運動の1つとして自宅でヨガを行ったところ症状が改善したそうです。
40代女性の場合
この女性は、動悸や息苦しさを感じて「自律神経失調症」という事が分かり、なんとか楽にならないものか・・・と探しているところに、ヨガと出会いました。
夜寝る前にリラックスするポーズを習慣として行っていると、気持ちが落ち着き息苦しさも減って楽になったそうです。
体験談から言えること
体験談を読んでみて、ヨガは自律神経失調症の改善に有効だと言うことが分かります。
それぞれ普段の生活習慣を見直しながらヨガを行い、腹式呼吸でリラックス効果を受けて改善していました。
しかも3人とも、自宅でヨガを行っていたというから驚きです。
ヨガはスタジオに通わなくても、自宅でも行う事が出来ます。
ヨガスタジオに通って本格的に取り組むのはハードルが高いですが、1日5分だけ家で行う方法だっだら出来そうですよね。
今は動画で教えてくれる方もいるので、ぜひそういったのも活用して少しずつ無理のないように取り組んでみましょう!
ヨガと自律神経失調症まとめ
ヨガが自律神経失調症の改善にどのような効果を与えているのかを探り、実際にヨガで自律神経失調症が治ったという体験談もご紹介しました。
自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて体に不調が起こる病気で、原因としてはストレスや生活習慣の乱れなどがあります。
薬で治りますが、頼りすぎてしまうと今度は依存症になってしまうので注意が必要です。
そこで、自律神経失調症の改善に良いと言われているのがヨガです。
ヨガは腹式呼吸を用いた運動で、腹式呼吸には副交感神経を活発にし体と心を落ち着かせリラックスさせる効果があります。
また、ヨガのポーズには体のバランスを整え筋力アップなどの運動効果もあります。
自律神経失調症にならない為には、日頃の生活習慣が大切です。
予防として、今からヨガを始めても良いかもしれませんね。