
椅子ヨガ、チェアーヨガという言葉を聞いたことはありますか?
ヨガといえば、通常はマットの上で行いますよね。
でも、マットを使わず、椅子に座ったままでできる簡単ヨガもあるのです。
椅子ヨガとはどんなヨガなのか、効果はあるのか、椅子ヨガについてご説明します。
目次
椅子に座ったまま簡単ヨガとはどんなもの?
椅子ヨガとは、名前のとおり椅子に座ったままで行うヨガのことです。
マットを使わずにできるので、場所をとらずにいつでもどこでもできて簡単です。
通常のヨガと同じように呼吸を意識しながら、座ったままでヨガのポーズをとるために体を動かしていきます。
椅子に座ったままでも、腕や体側を伸ばしたり、上半身をひねったりといったポーズが可能です。
座ったままでもできるヨガのポーズは100種類近くあるといわれています。
座ったままで完結することもありますが、立ち上がって椅子の背もたれや座面を支えにバランスをとってポーズを行うこともあります。
バランス感覚や柔軟性、筋力を必要とする難しいポーズはないので、通常のヨガより取り組みやすいといえるでしょう。
椅子に座ったまま簡単ヨガと通常のヨガの効果の違いは?
通常のヨガの効果は、深い呼吸を繰り返すことによるリラックス効果、ストレッチによる血行促進効果、ポーズを練習することによる筋力強化の効果があります。
では、椅子に座ったままの簡単ヨガでは同じ効果を得られるのでしょうか。
椅子ヨガの効果を見ていきましょう。
リラックス効果
椅子ヨガは、座ったままで行いますが、深い呼吸を意識して、呼吸に合わせて体を動かす点は通常のヨガと同じです。
椅子に座ったままだと難しいポーズがないぶん、呼吸に集中できます。
深い呼吸をすれば副交感神経が刺激され、リラックスできます。
椅子に座ったままでの瞑想も可能です。
椅子に座ったまま簡単ヨガでも、通常ヨガと同じようにリラックス効果があります。
血行促進効果
椅子ヨガは、腕を伸ばし、胸を開いて上半身をストレッチするのがメインです。
座ったままでも肩や肩甲骨まわりの筋肉を動かすことはできるので、血行がよくなり肩こり解消などにつながります。
また、足首を動かしたりふくらはぎをマッサージしたりといった下半身へのアプローチもできるので、座りっぱなしで足がむくんでしまうのを防げます。
マットの上で行う通常ヨガのような深いストレッチはできませんが、座ったままのストレッチでも筋肉の伸びは十分に感じられます。
しっかりストレッチができるので、血行促進効果を得られるでしょう。
筋力強化の効果
椅子に座ったまま簡単ヨガでは筋力を使うポーズはあまりできません。
ただ、座ったまま足を上げるようなポーズでは腹筋がきたえられます。
足や腕で体重を支えるポーズがないので、通常ヨガに比べると筋力強化の効果は限定的なものとなってしまいます。
以上のように、椅子に座ったまま簡単ヨガでは、通常ヨガとあまり変わらないリラックス効果があります。
ストレッチ効果はありますが、通常ヨガのほうが深くストレッチできるので効果が大きいでしょう。
筋力強化の効果はあまり期待できません。
椅子に座ったまま簡単ヨガのメリットとは?
椅子ヨガには、椅子に座ったままの簡単ヨガだからこそのメリットがあります。
気軽にできる
通常のヨガでは、マットや着替えが必要ですが、椅子ヨガなら着替える必要もなく、道具もスペースも必要ないのでいつでもどこでもできます。
仕事の休憩時間など、ちょっとした時間でストレッチをして、リフレッシュできるのは嬉しいですよね。
座りっぱなし、立ちっぱなしの仕事をしている人は、筋肉を動かさないことで血行が悪くなり、足がむくんでしまいがちです。
オフィスワークで一日パソコンに向かっている人は、前傾姿勢で筋肉が凝り固まり、肩こりや腰痛に悩まされることも多いのではないでしょうか。
椅子ヨガで座ったまま10分間ほど体を動かすだけで、血行をよくして肩こり、腰痛、むくみを防げます。
飛行機や車での長時間の移動では、ずっと同じ姿勢でいることで血液の流れが悪くなるエコノミークラス症候群の危険があります。
座ったままのヨガで数分でも体を動かせば、エコノミークラス症候群を予防できるでしょう。
筋力や柔軟性が必要ない
椅子に座ったまま簡単ヨガでは、通常のヨガに比べて深いストレッチができない、筋力強化の効果があまりないとご説明しました。
しかし、裏を返せば、筋力や柔軟性に自信がない人でもできるということです。
高齢者など筋力やバランス感覚があまりない人、腰やひざに痛みがある人は、通常ヨガではけがをしてしまう可能性があります。
座ったままで行う椅子ヨガならバランスを崩すこともなく安心です。
座ったり立ったりという動きがほとんどないので、腰やひざに負担がかかりません。
椅子ヨガは、高齢者でもできる安全なヨガといえます。
椅子に座ったまま簡単ヨガのデメリット・注意することは?
椅子に座ったまま簡単ヨガのデメリットと注意点を解説します。
椅子に座ったまま簡単ヨガのデメリット
椅子に座ったまま簡単ヨガは、誰でも手軽にできるというメリットがあります。
しかし、ひざや腰に痛みを抱えていない健康な人だと、物足りなく感じるかもしれません。
ヨガにはたくさんの種類のポーズがありますが、椅子に座ったままでできるポーズは限定的です。
筋力を使うポーズがあまりないので、運動量は少なくなります。
通常のヨガに比べて、ダイエット効果は期待できません。
ヨガを始めるきっかけとして、もしくはヨガの習慣づけとして取り組むにはおすすめですが、もっと体を動かしたい、動かせると感じる人は通常のヨガに挑戦した方がいいでしょう。
椅子に座ったまま簡単ヨガの注意点
ヨガは、正しい姿勢で行うことと、呼吸を意識することが重要です。
椅子に座ったまま簡単ヨガでも同じです。
椅子に座るときは、背もたれによりかからず、背骨をまっすぐに伸ばすように意識して座りましょう。
体を動かすときは、必ず呼吸と連動させて行います。
ポーズをキープするときも、深く呼吸ができていること確認しましょう。
座ったままできる簡単ヨガといっても、痛いと感じたり、きついときは無理せずに、できる範囲で行うべきです。
途中で気分が悪くなったら、すぐにやめましょう。
また、ヨガは内臓を刺激するので、ヨガを行う前後1時間は、食事をとらないようにしてください。
椅子に座ったまま簡単ヨガまとめ
椅子に座ったまま簡単ヨガの効果
リラックス効果とストレッチ効果がメインで、筋力強化はあまりできません。
椅子に座ったまま簡単ヨガのメリット
場所をとらないのでいつでもどこでも、ちょっとした時間を使って気軽にできます。
筋力や柔軟性が必要ないので、誰でもできる安全なヨガです。
椅子に座ったまま簡単ヨガのデメリット
体を動かせる人にとっては物足りないでしょう。
運動量が少ないので、ダイエット目的なら通常ヨガがおすすめです。
椅子に座ったまま簡単ヨガの注意点
正しい姿勢と深い呼吸は重要です。
ヨガの前後1時間は食事をとらないようにしましょう。
ヨガスタジオでのレッスンが一般的になっている現在、ヨガをやるというとなんだか身構えてしまう人もいるかもしれません。
でも、椅子に座ったままなら、気軽にできますよね。
毎日の生活にとりいれて、ヨガを日常の習慣にできます。
気軽にできる簡単なヨガでも、リラックス効果とストレッチ効果はあるので、やらない手はありません。
今日からでも、今からでもやってみましょう。